“衝撃弾性波法によるPC橋脚のグラウト充填度評価”

〜コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集,第11巻,pp.241-246,2011年10月〜

(株)国際建設技術研究所葛目 和宏

(株)国際建設技術研究所木村 清敏

名古屋高速道路公社前野 裕文

前田建設工業(株)榊原 浩孝

名古屋工業大学梅原 秀哲

要旨:

名古屋高速道路公社では新規路線の建設においては,高耐久性の構造物を建設することを重要課題の一つとしている.都市内高速道路建設においては建設用地の制約条件等から橋脚梁部分にプレストレスを導入したPC 梁橋脚を建設することがある。

本研究では,実橋においてPC 鋼より線を用いた場合のグラウト施工を衝撃弾性波法によって非破壊的に管理する方法を検討した.入力方法としてはハンマーを用いて低周波の高エネルギーを与え,データ処理にはノイズの少ない波形収録装置を用いることで測定精度が高められ,鋼材長さ28mであっても充填度の評価が可能であることが分かった。