“ASR劣化構造物の非破壊的な評価方法について”

〜コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集,第5巻,pp.151-158,2005年10月〜

(社)日本材料学会

(株)国際建設技術研究所藤原 規雄

(株)国際建設技術研究所金海 鉦

(株)国際建設技術研究所葛目 和宏

非破壊検査(株)森  雅司

要旨:

近年、道路橋の鉄筋コンクリート床版において、疲労により床版内部に水平ひび割れが発生する事例が顕在化している。しかも、このような水平ひび割れは、床版下面からの目視観察による調査では確認することが極めて困難である。そこで本研究では、インパクトエコー法、Electro Magnetic Hammer Methodおよび超音波法を用いて、水平ひび割れ検出における各手法の特徴の把握および適用性に関する検討を行った。実験では水平ひび割れを人工的に模擬した供試体を用い、水平ひび割れの大きさや深さにバリエーションを設けた。その結果、水平ひび割れの大きさや深さによって、各手法の適用範囲が異なることを明らかにした。